2020年11月28日

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◆◆今月のテーマ:「月経困難症」◆◆

自己判断しないで、積極的に受診を

 

今回は『月経困難症』についてご紹介したいと思います!

月経困難症とは、月経時に伴って起こる病的な症状のことです。

月経開始直前あるいは開始とともに症状が出て、月経終了付近にて症状がなくなります。主な症状としては、下腹痛、腰痛、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、イライラ等の症状があります。

日本では約900万人もの月経困難症の患者さんがいると推測されています。

そのうち、医療機関を受診して治療を受けている人は約10%だと言われています。なかなか受診されていない方が多い状況となっています。

月経困難症は、機能性月経困難症と器質性月経困難症の2つに分けられます。

 

機能性月経困難症

機能性月経困難症は痛みの原因となる疾患がないものです。

思春期(10代後半~20代前半)に多くみられます。

年齢とともに改善してくることもあります。

または妊娠・出産により症状が軽くなる可能性もあります。

治療としては薬物治療が一般的で、痛み等に対して症状を和らげるお薬を使うことがいいです。また、生活習慣の改善も大切となってきます。

☆しかし、将来子宮内膜症などの発症により、器質性月経困難症に移行する可能性がありますので注意は必要です。

 

器質性月経困難症

器質性月経困難症は痛みの原因となる疾患があるものです。

原因となる病気として子宮内膜症や子宮筋腫などがあげられます。

30歳代以降に起こることが多いです。

治療としては、原因疾患に合わせた治療を行っていきます。

原因となっている病気を治療しなければ、症状が続く可能性があります。

病気が進行して悪影響を及ぼす可能性もありますので、注意は必要です。

月経困難症は機能性・器質性どちらも保険適応のある治療法があります。

適切な治療を行うことで、痛みなどの症状を緩和することが期待できます。

症状から自己判断せずに、気になる症状があれば婦人科を積極的に受診しましょう!!多くの女性は、みんなあるものだからと言って、月経痛を我慢していることが多いです…。放っておくことで不妊に繋がったり、進行してしまったりすることがあります。早めにうちから定期的に受診して、検査をするようにしていきましょう。

 

記事作成:はな緑薬局

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